【五話】職員が次々に辞める職場。評判も下がり、信用までも失う!
職員が次々に辞めていく職場、続編です。
今日の出来事。
今までのことは下の記事を確認してください。
職種の特徴
うちの職場は行政権の行使できる職場です。
民間でありながら、官からの委託を受けてやっている業務もたくさんあります。
そういった職場の特徴としては、年に1度の監査が入るということです。
数年ごとではなく1年おきの監査なので、日々の業務からきちんとした体系で取り組んでいかないといけません。
監査前などは準備に追われて業務も大変になることもあります。
どこの業界もそうですが、監査とは人的、物的、運営的基準等を全て満たしていかないといけません。
ごまかしや数字合わせなどは一切できないのです。
それに加え、官からの委託業務もあるので官からの要望にも応えていかないといけません。
今日、官から視察が来ました。
おそらく、
「おたくは、職員が最近たくさん辞めたが、一体どうなっとるん?
他と比べて委託をさばけてる件数少ないけど?もっと委託件数増やしてさばいてもらわないと困るんだけど。一体、管理体形や業務体形はどうなってるんですか?」
のチェックに来たのだと思います。
評判もガタ落ち
ここ1年以内に、うちの職場を辞職した人数から収益も減少傾向にあります。
職員の数が少なくなったので、物理的に捌ける数が少なくなっています。
捌ける数が少ないということは、もちろん収益に直結します。
捌ける数が少なくなったので、顧客もこちらを向かずに他の敵対する同業者に仕事の依頼が入ってしまいます。
「そこはだいぶスタッフの人数辞めたみたいだから、利便性も悪くなったし、他のところに変えよう。」
なんで声もちらほら聞き始めています。
良い評判は広まるのがなかなか難しいですが、悪い評判は広まるのはあっという間です。
もうここ数日間で顧客を2,3人以上失った!取れなかった!手放した!という話を耳にしています。
2,3人と聞くと数が少ないように感じますが、これは氷山の一角で、情報として耳にしてない部分ではもっと大きいでしょう。
これからの顧客の減少、収益の減少はかなり大きいものがあると予測しています。
というか、物理的にスタッフの数が少ないので捌ける数に制約がありますので、分かりきってることなんですが。。。
上司Jはまあなんと頓珍漢な考えなんでしょうね。
勝算があるのであれば教えて欲しいです。
出来の悪い経営者は、短期ビジョン、中期ビジョン、長期ビジョンとそれぞれの事業計画を立てていません。
数年前に、年に1度ある職員全体会議で上司J私は質問したことがあります。
「5年先を見据えて、今年度の事業計画、人事などはどのようにお考えですか?」と。
すると、上司Jは
「来年のこともよくわからんのに、5年先と言われても困る。今1日1日を必死にやっていく。今年を1年間乗り切るということが大切だと思う。」
という回答でした。
職員全体の前でこのような回答をしたのです。
回答は予想通りでしたが、これは会議。
全体の前で発言させたということに、私は意義があると思っています。
つまり、職員一同の前で、
「自分の運営方針は、行き当たりばったりで計画性がなく、思いつきで、長期ビジョンや中期ビジョンはありません。」
と回答したのと同様です。
普通の経営者なら3年先、5年先、10年先はこうしたい!というビジョンを持っているはずです。
信用もついに失ったようです
うちの業種は先程述べたように、年に1回、官からの監査が入ります。
それ以外に抜き打ち検査があります。
これを私達は「立会」と呼んでいます。
ただし、この立会は年に1回程度は形式的に通常行われるようで、何か問題があるものではありません。
ただ、この立会は業務に対して不祥事やミスがあると必ずと言っていいほどあります。
つまり、年間に1回程度であれば形式的な通常業務の立会です。
年に3回も4回も立会があるということは、そこの職場は3回も4回も重大なミスをしたので、官からの立会が入るという形になります。
また、顧客からのリークなどがあったりすると、この立会の対象にもなりやすいと言えます。
この立会は、「官から2人ほど職員が派遣されてきて、職場のスタッフ2名を抜き打ち的に1時間ほど業務をチェックされる。」というものです。
もちろん抜き打ち的にありますので、突然やってきて「今から立会します!」というような雰囲気になります。
日常きちんと業務を行っているスタッフは、立会の対象になろうと動じません。
ただし日常業務を手を抜いたり、いい加減にやってるスタッフに関しては立会の対象になると焦ったり、ビビったりしているようです。
そして、その立会が今日入りました!
通常、「官から二名のスタッフが派遣され、2名の職員を抜き打ち的に1時間程度チェックをする」というのが慣例です。
しかーーーーし!!!
今日は違いました!!!
官から2名の職員が派遣されてきたのは同じだったんですが、
3時間!!!
しかも6人のスタッフが抜き打ち的に1時間ずつチェックされました。
私がこの職場に入って15年近くなりますが、こんなこと前代未聞です。
20年以上働いてる先輩職員にも聞きました。
「こんなことは今まで無かった前代未聞だ!信用が落ちてるからこんなにたくさん抜き打ち的にチェックされるんだろう。もううちの職場も信用もガタ落ちになってしまった。」
もちろん、ここ1年間に職員が相当数やめているので現状を視察するために、官からの立会、抜き打ちチェックがあるのは当然です。
ただ、これ形式的なものではなく、
かなりチェックされた!
前代未聞の内容でチェックされた!
信用が相当落ちてるから相当チェックされたと!
いう風に考えることができます。
つまり、官から考えると、
「お前んとこの職場は大層な人数がやめとるけど、ちゃんと業務成り立っとるんか?」
という風な視察、立会と取ることができます。
つまり、管理職上司Jのチェックに来たと言っても過言ではないでしょう。
やっぱり上司Jは
今回、私もその立会の対象になりました。
通常の立会ではチェックされることのない部分の業務が対象でした。
他にスタッフ職員も通常の立会ではチェックされることもない部分の業務も対象になっていました。
職員みんな口を揃えて
「ええ、普通そこまでの内容を立会しないやろう!よっぽど信用されてない証拠やね。」
私の職場は県内でも官からの信頼が高い職場で、県内でもトップレベルな位置にあったと思います。
それがここ1年、上司Jのパワハラや管理能力、経営能力のなさで、次々と辞職する人が出てくることに対して視察、立会に来たのだと思います。
まぁ、はたから見たらもう普通の職場ではありません。
異常な職場ですからね。
うちの職員はレベルが高く能力のある人も多いです。
個々の力はすごくレベルが高いです。
ただ、それをうまくコントロールできてない、マネジメントできてない上司Jに全責任があると思います。
私の立会は無事に終わりました。
指摘事項も特にありませんでした。
他の職員も立会された人は特に指摘事項はなく、無事に終わったそうです。
もちろんそうだと思います。
個人の能力、個々のレベルは高い職場ですから、そういった細かい指摘事項が官から入ることはよっぽどないと思います。
今回の立会の目的は職員のチェックではなく、上司Jの管理体制に問題はないか?という部分が大部分を占めていたのではないかと思います。
管理体制・・・大問題がありますよ!!
そして私は上司Jにこう言われました。
「官の人が、素晴らしい業務やったと褒めてたよっ!お前いつもと何か違うような内容、業務をしたのか?え?」
かっちーーーん!!ときました!
抜き打ち的に行われる、立会用に業務を準備できるほど、余裕はないし、時間もありません。
「いえ、全くの通常業務です。。。(しら)」
いやいやいやいや、官が来てるあなたJの態度こそいつもと違う、ヘコヘコした態度、内容、業務、言葉遣いじゃないですか!あんたの方がいつもと違いますよ!!あなたが立会の対象なんですよ!!
と言ってやりたかったですが、今回は心の中にしまっておきました。
まとめ
前代未聞の前例がないほどの厳しい立会。
県内ではレベルが高く、信頼も置かれていたうちの職場が一気に土に落ちてしまったようです。
もはや、うちの職場がどれぐらい続くのか?
上司Jが追い込まれて首を取れるのか?
それとも、また職員が辞めてしまうのか?
自分が逝ってしまうのか?
職員一同、生き残りをかける、うちの職場の存続を続けるためにも、上司Jになんとか退いてもらわないとどうしようもありません。