【九話】職員が次々に辞める職場:吉本興業とうちの職場の共通点
吉本興業の一連の騒動をみて、
うちの職場と照らし合わせて考えてみた。
組織が構成させると集団の構成はこうなる!
闇営業=アルバイト
吉本興業の闇営業を一般的に例えると、「副業・アルバイト」といったことになるだろう。
アルバイトしたい気持ちわかります!!
先日、うちの職場でも働き方改革による「副業・残業等の説明」があった。
いろいろ聞いて要約してみると
- 副業をうちの職場で現状は認めることはムズカシイ
- アルバイトや副業先も含めて、その個人の労働時間を考えなければならない
- 副業を認めるとその人の労働時間が大幅にオーバーしてしまう
- その他、のらりくらり。。。(あの上司Jの説明だからよーわからん!)
ということです。
副業・アルバイトするなら、
「黙ってやって、迷惑かからないように、上手にしろよ!」
ということでしょう。(勝手に解釈。。。)
会社側も「副業・アルバイト」を認めてしまえば、それについて管理監督しないといけないといったようだ。
要は「めんどくさいことに関わりたくない」といったところが本音でしょうか。
ただ、今回の報道の闇営業もしかるべく。。。事務所を通さず内緒で仕事をする、
まさに芸人さんにおいては「副業・アルバイト」的な感覚なのでしょう。
働き方改革によって、残業を削られ、残業代を減らされ、給料が減ったのでは、
うちの職場も「副業・アルバイト」を内緒で行う、といった形でしのぎを削らないといけないでしょう。
宮迫、亮の会見
「会社を辞める、契約を解除する!」と決めた人の言動は強いものです。
ブレがありません。
私もその経験があります。
辞める自己決定をした時点で怖いものはありません。
暴露がなんのそのです。
言いたいことはすべて言えます。いいます。
だって、覚悟が違いますから。
自分の将来や家庭に不安を抱きながらも、「辞める」という一大決心をしたのです。
ウソをついたことや、反社会的勢力とのことはよくないですが、
あの会見から「自分の信念を貫いた決心」が伝わります。
しかも、通常の会社で言えば一番バリバリ働く中堅職員の立場の人がです。
新人がミスマッチでポロっと辞めていくのとはわけが違います。
松本人志の言動
「松本、動きます。」
これを、会社に当てはめると誰の立場の人が動いたのでしょうか?
松本人志=現場のトップ
岡本社長、大崎会長=経営者サイドのトップ2
といった構図でしょうか。
現場のトップ松本人志が、中堅職員の宮迫、亮のために更に将来の会社のために経営者サイドに物申した!
ということができます。
吉本興業、岡本社長の会見と言動
松本人志に押しの一手を言われて、会見は「やらされた感」満載でした。
準備不足の記者会見が丸出しでした。
しかも、自分の言葉として伝わってこない・・・。
一つ評価できるのは、「時間制限のない記者会見」といったところでしょうか。
誠心誠意、すべての質問に答えます!といった姿勢は評価できます。
ただし、これが逆に仇となりました。
はっきりしない、歯切れの悪い回答がダラダラダラ。。。
時間を設けて緊張感のある記者会見がよかったかもしれません。
結果論ですが。。。
あの記者会見をみて、吉本興業の芸人はさらに幻滅したことでしょう。
矛盾!ダメ出し!皮肉の嵐です!
うちの会社のトップがこんなんなん。。。
こんなダメな人間がうちの会社のトップにいる。。。
うちの会社って。。。
中堅芸人ほど強く不安に思ったことでしょう。
友近が
松本人志がツイッターを更新して「寝不足芸人がいっぱいやろな~でもプロ根性で乗り越えましょう。私達は生まれつきオモロイ」とメッセージを送ったことについて、友近は「大崎(洋)会長と岡本社長と絆の強い松本さんが、これから頑張っていこうと後輩芸人たちに呼び掛けたものだと思うけど、私はそこまでは思えない。まだ、芸人と社長の信頼関係が成り立っていない。あの会見を見てもダメ。松本さんには『待ってください』と言いたい」と真剣な表情で訴えた。
と言ったこともわかります。
会社で、現場のトップの先輩がいくらそう言ってくれても、
経営陣に不信感を持っているので、信頼関係が成り立っていない人物=経営者サイドと会社に対する不信感はぬぐえません。
しかも、中堅でバリバリに現場で動いている人ほど、こういった不信感や、不安の意見が多いです。
加藤浩次の言動
加藤浩次の乱が起きました。
「吉本興業の経営陣が一新しないと、自分は辞める!」
まさに、加藤浩次も会社で言えば、中堅でバリバリにやっている社員です。
辞める覚悟をした人の言動は躊躇しません。ブレません。
宮迫や亮と同じです。
私も一大決心をした同じ経験があり、同じ気持ちでした。
決心していない者ほど、はっきりしない。。。のらりくらり。。。
意見がコロコロ変わる。強いものに巻かれろ主義です。
吉本興業の大崎会長と話し合いを3時間した結果・・・。
平行線に終わりました。
それは、覚悟を決めている人が経営陣にいないからです。
経営陣は自己の保身に走る人が多いです。
それも理由は「会社」という言葉と盾にします。
「会社が~、会社を~、会社には~。」ということばっかり言葉を並べます。
まさにこの言葉は会社を盾に、自分の身の保身に走っている証拠です。
「お前自身はどうなんだーーーーーーーーーーーーーー!!!!」
あなたが、いなくても会社はだれかが経営、運営します。
あなた一人が会社全てを切り盛りしているのではありません。
また、きっとその方がうまくいくかもしれません。
自分の意見を経営陣に上から被される環境では、だれも面白くなく呆れて発言などしなくなってしまいます。
勝算がある経営方針も、「どうせ丸め込まれるから。」といった感じで、
発言することすら馬鹿らしくなることもあるでしょう。
ベテラン芸人はずるい
大平サブローは
23日、大阪市内で、MBSラジオ「こんちわコンちゃんお昼ですょ!」に生出演し、芸人からの批判意見が噴出している現状に「気に入らんかったら、辞めろ」と発言した。
これこそ、パワハラ発言です。
行動もせずに中堅芸人を批判する。
今の吉本興業が時代の流れに対してよくないと思いつつも、
「昔はこうやってみんなやってきたんだ、最近の若い奴らは・・・」
と会社、経営陣を擁護することもなく、若手、中堅を批判する。
まさに、定年退職をもうすぐ控えた、事なかれ主義。静観です。
「オレが定年するまでにこ事を起こしてくれるなよ。大きくしてくれるなよ。」
ダメです。
ベテランこそ経営陣ではないにしても、今まで組織や会社を作ってきた一員としての共犯者です。
若手、中堅から何か起こされれば、ベテランには風当たりが強くなります。
「あなたは、あのとき結局何もしてくれず、動いてくれなかった。」
私もそんな思い出、経験があります。
まとめ
【芸人ー吉本興業ー経営陣】 の構図
【職員ー会社ー経営陣】 の構図
この構図はうちの会社もどこの会社も同じこと。
芸人は吉本興業をよくしたい。
職員は会社をよくしたい。
芸人はお客さんファースト。
職員は顧客ファースト。
それが自分のためであり、会社のためであることは十分に分かっています。
しかし、経営陣になると、
自分の保身のために会社を盾に芸人を切る。
自分の保身のために会社を盾に職員を見捨てる。
どんな組織でも、「ひと」を大切にしない経営陣や職場はダメです。
人は宝、財産です。
組織のリーダーはしっかり牽引できる、できなければ引責するべきです。