二日酔い、酒豪を科学的に検証すると
お酒に強い人、弱い人
体調によって、酔いやすい、酔いにくい
というのは科学的根拠があるのでしょうか?
酒豪の人は二日酔いにならない?
ある大酒飲みの女性は、
1件目のお店で
- 生ビールを2杯
- 焼酎を水割りで10杯
- 日本酒2本
を飲んで二軒目へ。
二軒目で
- 水割り3杯
- ビール大ジョッキ3杯
そして帰宅。
帰宅後も缶ビールを飲んだが全く二日酔いならなかった。
飲むペースやトータルの飲酒時間、その間の食べ物にも違いがあります。
しかし、これほど飲んでしまうと、大抵の人は二日酔いになるイメージが多いと思います。
ちなみに、日本人のアルコール摂取量は約9リットル/年です。
酒に強い弱いというのは、どういうことか?
ある博士によると、アルコールを分解する際に体内で
- 胃袋で20パーセント
- 小腸で80パーセント
吸収される。
アルコールが血管を通じて脳内に入り「酔い」の状態になる。
次に、2種類の酵素に分解される。
第1の酵素はアルコール脱水素水酵素ADH
アルコールが入ると化学反応を起こし、人体に有害な毒素アセトアルデヒドになる。
これが人体に入ると、吐き気や頭痛を起こす原因で血管を膨張させる働きがある。
顔を赤くする、心拍数を上げる、二日酔いを引き起こすといった原因となる。
第2の酵素はアセトアルデヒド脱水素酵素ALDH
この酵素の強い弱いが、酒に対する強さを決定する要因となる。
酵素の強い弱いは遺伝によるものが大きいが、訓練により強くなることがある。
肝臓にあるP450酵素により分解能力が最大20%増える。
笑い上戸、泣き上戸
アルコール分解能力は1時間で平均7gです。
これは、だいたい
- ビール大3分の1
- 本日酒3分の1号
となります。
麻痺するレベルには個人差があり、飲酒量により異なる。
アルコール血中濃度が0.2ミリグラムリットルを超えると、
通称「ブラックアウト現象」が起きる。
記憶が喪失し、良し悪しの正しい判断ができなくなる状態である。
血中濃度が0.35ミリグラムリットルに達すると、
大脳全体がマヒし、呼吸機能が低下し死亡する恐れもある。
酒を飲むと前頭葉が麻痺し、過去の記憶が引き出されやすくなる。
過去と同じ状況になると、忘れていた思い出が浮かび、悲しかったり楽しかった感情が蘇る。
それが、「笑い上戸」、「泣き上戸」である。